読んでみて面白かったというだけじゃなく、人に薦めたくなる、語りたくなる漫画を紹介します。未読の方に向けてネタバレ無しでお送りします。今回紹介するのは「親愛なる僕へ殺意をこめて」です。
連載期間
週間ヤングマガジン(途中からコミックDAYSに移籍)で2018年から2020年に渡り連載された漫画です。コミックスは全11巻。2022年にはテレビドラマ化もされました。
あらすじ:漫画「親愛なる僕へ殺意をこめて」
本作は漫画では珍しい、本格的なスリラー作品だ。
物語は主人公である「浦島エイジ」が平凡な大学生生活を送っているところから始まる。収穫なしのコンパの翌朝、目覚めたら隣には超可愛い女の子が寝ていたのだった。
まったく記憶にないが、同じ大学に通う美女「雪村京花」とすでに付き合っているらしい。
まったく記憶にないが、自分のアパートの部屋に「血まみれのバット」と「大金」が隠されていた。
まったく記憶にないが、いつの間にか「半グレ集団」と交流をもっているらしい。
記憶にない事が自分絡みで起きている恐怖。
そして、実の父である「殺人鬼LL」を模倣したような殺人事件が起こる。父親の件があり警察に疑われるエイジ。しかし当然ながら、まったく記憶にないことなのだ。
君は解離性同一症
つまり“二重人格”の疑いがある
エイジは、同じ講義を受けている「真明寺麗」に、「君は二重人格の疑いがある」と告げられる。と共に、もう一つの人格の名を「B一(ビーイチ)」と名付けられた。エイジの身の潔白とビーイチの謎を追求するために、二人は何故か行動を共にすることになる。
複数の謎が押し寄せる
二重人格であることと、父親が殺人犯であるという大きな主題2つを抱えたまま、中盤・終盤と予想出来ない展開となっていきます。
彼女である京花との関係はどうなるのか。麗はなぜ協力してくれるのか。父親は本当に殺人を犯したのか。そして、ビーイチとは一体何なのか。様々な謎がうねりにうねった展開が待っています。
まとめ:漫画「親愛なる僕へ殺意をこめて」の面白さ
魅力的な絵柄、先の気になる謎めいた展開で、最期まで飽きずに読ませます。テレビドラマ化されるのも理解できるくらい、漫画の時点でドラマしています。漫画でここまでスリラーなドラマが描かれているものも少ないでしょう。しっかりとしたプロットと、現実感のある作画が合わさった結果です。しかし、あまりにも予想外の展開が続く作品なので、ネタバレ無しではまったく語れなかった。。。