しばらく腕時計を着けていない生活が続いていたけど、心肺機能の衰えを感じ始めたので、簡易的にでもいいから目安として計れる機能付きで選ぶとこれになった。結果を言うと価格考えたらアリかなって製品です。
本製品「Mi Watch Lite」が発表された時、素直に欲しいと思っていました。
凡庸だけど定番的なフォルムに手を出しやすいプライス。しかしとある理由で買わずにいました。
以前「Xiaomi(シャオミ)」の「Miスマートバンド3」と「Miスマートバンド4」を使用してた。
初めて買ったスマートウォッチ的な製品が「3」だったわけですが、凄く出来が良くて気に入って使っていました。他社のスマートウォッチと比べて秀でた機能があった訳ではないですが、バッテリー保ちが公式スペック以上に長持ちしたのが最高でした。1回の充電でひと月以上もバッテリーが保ったんですよ。機能なんてせいぜい通知系だけしてくれれば良かったので不満なく毎日着用していました。
そして気付けば「4」がリリースされる情報がありソッコーで購入したのでしたが、これが良くない出来だったのです。まずバッテリー保ちが悪くなり、充電の仕組みがあまり良くなかった「3」より更によくない仕組みとなっていました。勝手に充電台から外れてしまうという酷い代物だったのです。早々に使うのを止めて以来ずっと普通の腕時計を着けたり、最近では何も着けずに数ヶ月過ごしていたわけです。
気付けば 「Mi スマートバンド6」が発売されていたのに驚きましたが、もうあの形状を買うことはないという気分です。
まぁそんなわけで購入した 「Mi Watch Lite」 ですが、すでに凄い数のレビュー記事が世に溢れています。
だから今更ここで取り上げても情報としての有益性は低いとは思う。けど買ったもんは公開したい。あと「ネイビーブルー」のレビューはあまり見かけないのでって事でお付き合い下さいな。
コストかけずにシャレた感じのパッケージは今どきのスタンダード
選んだ「ネイビーブルー」と同色となるパッケージは紙のみで構成されているが悪くない。ここ何年かで様々なメーカーのパッケージが紙製となってきた。言ってしまえばAppleの真似なのかは知らないけど、こんな価格帯の製品のパッケージなんて即廃棄だから潰しやすいのがいい。届いて目にした時の「トキメキ感」だけ演出してくれればいいのだから。
Mi Watch Liteの仕様
モデル名 | Mi Watch Lite |
ディスプレイ | 1.4インチLCD 液晶方式:TFT 解像度:320 × 320 PPI:323 バックライト:最小350nit NTSC:60%(色域) |
6軸センサー | 3軸加速度センサー 3軸ジャイロスコープ |
センサー | 心拍センサー Lセンサー |
衛星測位 | GPS / A-GPS / GLONASS |
ヘルスケアとデイリーライフ | 心拍数モニタリング、睡眠モニタリング、呼吸、通知、天気、時計、アラーム、懐中電灯、音楽再生コントロール |
サポートされているエクササイズ | 屋外ランニング、トレッドミル、屋内サイクリング、屋内サイクリング、フリースタイル、ウォーキング、トレッキング、トレイルラン、プールスイミング、オープンウォータースイミング、クリケット |
その他機能 | コンパス 気圧計(高度計) 明るさの自動調整 絵文字サポート 120以上のウォッチフェイス |
ストラップ素材 | TPU |
防水性 | 5気圧 |
バッテリー | 230mAh 2時間で100%充電 9日間の持続時間(GPS使用時10時間) |
寸法 | 41mm × 35mm × 10.9mm (心拍センサー部11.9mm) |
重量 | 35g(ストラップ付き) 21g(ストラップなし) |
高級感も安っぽさも無い凡庸なデザインが心地よい
スマートフォンの形状を定義した「iPhone」と同じく「ウェラブル」も右にならえ状態なんだよね。
「Xiaomi」は台頭して来た当初、中国の「Apple」なんて形容されていたくらい特に「そういった」傾向が強いと感じます。本家と比べれば価格なりの安い素材で仕上げられているわけですが、傷つきにくそうだし別にチープに見えないので不満はないです。
こうして見るとケースとベルトで色味が多少違って見えますよね。素材が違うので色を合わせるのは無理なのでしょう。肉眼だとほとんど気になるものではないですけど。
どんな手首にも対応出来るくらいバンドは細く太く対応可能
装着位置は尺骨(手首のボコッとした出っ張り)より指1本分空けた位置に巻く事を指定されています。私は具体的な手首周りの数値は測っていないけど、標準より細いほうだと思う。そんな僕が「Mi Watch Lite」を巻くと細いほうから5つめのホールとなった。太いほうには8穴ある事になる。おそらく激細い女性かボディビルダーのような腕をしていない限り、多くの人にとって問題なく装着出来るバンドだと思う。
残念な点①バンドは純正品以外に交換出来ない構造
「Mi Watch Lite」のバンド(ベルト、ストラップ)は独自の接続構造です。腕時計と言えば好みのバンドに取り替えて楽しんだり気分を変えたりするもの。しかし「Mi Watch Lite」は見ての通りの独自な造りとなってしまっている。
型的にサードパーティ製のリリースは期待持てないような複雑な形状だ。発売から数ヶ月経った現在でも販売されているバンドは純正の色違いしか見当たらない。
残念な点②ネイビーブルーの側面ボタンはなんか嫌な色
「Mi Watch Lite」の見ためで唯一気になった、というより気にくわない点が側面ボタンの色味。ここの材質は金属(アルミっぽい)だが、ブルーメタリックな塗装となっているのだ。当然ケースのカラーに合わせてこんな色味としているのだろうが、ダサい。そもそもがブルーのメタリックという存在自体がダサい。車なら似合う場合もあるかもしれんが、オシャレに見せたいなら金属にヘタな色を付けないのが無難ってもんだ。ここは素直にブラックカラーモデルとパーツ共用で良かったように思う。
光学式心拍センサー(PPG)は参考程度に思っておこう
「Mi Watch Lite」に搭載されている「心拍センサー」は光学式心拍センサー(PPGセンサー)だ。
「PPG」は「反射型脈波センサー」で「緑色LED」を照射して血液内の酸化ヘモグロビンからの反射光を測定している。
心拍数モニタリング
PPGセンサーを搭載したこのスマートウォッチは、24時間正確に心拍数を検出し、心拍数が正常レベルを超えると通知してくれます。また、安静時の心拍数データを30日間保存し、長期的な心拍数の変化を観察するのに役立ちます。
設定した心拍数を超えると通知する設定も出来ます。100~150(10刻み)のあいだで自身に合わせて設定が可能で、測定周期は1分、5分、10分、30分から選択可能です。運動する際は無自覚な無茶をしないよう、セーブを促してくれるこういった警告があると多少安心です。とはいえ医療機レベルのセンサーを搭載しているわけではないので、あくまでも参考値として見ておくべきかもしれません。
充電スタンドはケーブル直付け
充電用のスタンドはケーブルが直付けという思いきった仕様となっている。これは不便だ。ケーブル長は約80cmです。人によっては特定の位置に置きたい場合もあるだろうに、ケーブルが足りずに置けないケースもありえますな。
充電時の「Mi Watch Lite」の固定はガシッとハマるのでしっかり感があります。「Miスマートバンド4」は余裕で外れて、しっかりとハマッてた事のほうが少ないくらいだったので今回も不安でしたが全く問題ないですね。バッテリー容量は230mAhと「Apple Watch」と比べて少ないが、機能差はあれど持続時間は「Mi Watch Lite」が勝ります。最初の充電ですがみるみる内に完了。かなり速く感じました。
画面の表示は綺麗で視認性は高い
画面の解像度は320×320ピクセルと表示サイズから鑑みれば十分だと感じます。「Apple Watch」と比べても大した差の無い解像度なので頑張っているように思う。
使うにはスマートフォンのアプリが必須
「Mi Watch Lite」を使用出来る状態にするにはスマートフォンとアプリが必須です。最初の設定をしないと単体では時計として使う事すら出来ません。(スタンドに載せた状態でなら時計表示はされます)画面にはQRコードが表示されていますがアプリのダウンロード先となっています。別途事前にダウンロードしておいても同じ事です。
* AndroidユーザーはXiaomi Wearアプリをインストールして接続する必要があり、iOSユーザーはXiaomi Wear Liteアプリをインストールする必要があります。
私は「iPhone」ユーザーなので「Xiaomi Wear Lite」をダウンロードします。
以降、「アカウント作成」し「スマートフォンとMi Watch Liteの接続」と進めます。画面の説明通り進めれば問題ないでしょう。接続まではスムースに進んだのですが問題が発生しました。「Mi Watch Lite」が自動的に「A-GPS」のアップデートしようとして進捗100%まで進んだところで失敗するという謎の動作を永遠と繰り返しやがりました。ラチがあかないので、一旦「ペアリング解除」「Bluetooth登録の削除」「Xiaomi Wear Lite」の削除を行って、最初からやり直したところA-GPSのアップデートが完了しました。以後は正常に使用出来ています。何だったのか…。
相変わらずアプリの画面がダサい
画像はXiaomi Wear Liteの画面だが、こんなに大きくアバター表示する必要がありますか?これって性別選んだ時点で設定される男性アバターなのですが、他に選択とかカスタム要素も皆無なのです。歩数や心拍といった情報とチャートだけ表示出来ればいいんですけどねぇ。ホントに余計な事してくれてます。
※日本語環境だと英語部分は日本語になります。
文字盤変更機能は相変わらず大したことがない
「Miスマートバンド4」でも搭載されていた文字盤変更機能について。公式には120種類以上のテーマと謳われているが、色違いなだけの盤面も結構あるし、そもそも「誰が使うねん」って図柄も多いのが相変わらず残念なところかな。
多くの人が手持ちの好きな画像を表示したいと考えるのではないだろうか?
文字盤の種類を用意するより「好きな画像を文字盤表示する機能」「時刻表示やバッテリー残量等を好きな位置に配置する機能」のほうが重宝されるであろう。
一応書いておくと、文字盤は「Mi Watch Lite」本体に5つまで保存出来ます。この本体に保存した文字盤の切り替えは一瞬で完了します。それ以外の文字盤はアプリ「Xiaomi Wear Lite」内から選択し、本体の5つのどれかと書き換えする必要があります。この本体へのダウンロードは1分と時間が掛かる。
通知設定が個別に出来なくなっている
アプリ「Xiaomi Wear Lite」内からアプリ毎の通知設定をオン・オフ出来る筈なのですが、なぜか設定画面にインストール済みアプリが表示されません。本来であれば画像の「その他」の下にスマートフォンにインストールされているアプリがズラッと並ぶ筈なのだが…。この状態でも「LINE」や「メール」の通知はされます。本来であれば使用者の好みでスマートウォッチまでは通知がいらないアプリを解除出来ねばなりません。
この事象に関しては「現状は謎」です。先人のレビューを拝見しててもアプリが一覧表示されているものばかり。あれこれ設定を見返してもアプリが現れる事はなかった。何なのだ…。
GPS精度はすこぶる高いらしい
私はまったく使わないのだけど、「Mi Watch Lite」搭載のGPSは精度が高いと好評みたい。先人のレビューも軒並み高評価されている部分だ。私の使い方としては「通知機能」「心拍測定」「睡眠モニター」が重要で、次いで時計機能。GPSを使用するワークアウト機能を使う予定はまったくない。かつて愛用していた「Miスマートバンド3」でも一度もワークアウト機能を使った事がなかった。GPSを使用していると満タン状態からでも10時間しかバッテリーが保たなくなる。仮に1時間ランニングしたとすると、10%以上消費する事となる。毎日充電するならそれでも問題とはならないだろうけど、僕は充電の為に腕から外している時間を極力無くしたいからGPSを使う事はない。
Mi Watch Liteの使用感
実際に「Mi Watch Lite」を使っていて気付いた点をズラッと書いてしまおう。
- 着用感はまずまず程度で良くはないが悪いとも言えない
- 自動輝度調整は賢くて画面の視認性は高くてグッド
- 手首を上げると自動で画面がONになる機能は良好(だが仰向けで寝ている時は反応しない)
- 脈拍モニターはわりと正確っぽいから参考にはなる
- 睡眠モニターは結構信頼出来るっぽい
- 画面タップで画面ONしたい時がある
- アプリのアバターが邪魔
- 文字盤カスタムにもっと自由度を!
- メニューのアイコンが何の項目かわかりづらい
- Bluetooth接続可能距離は6m位と短い
- 現状アプリ別に通知設定が出来ない
バッテリー持続は実際どのくらい?
バッテリー保ちについて。私の使い方は以下の通り。
- 通知は1日20件程度
- 睡眠モニターON
- 脈拍は1分毎に計測
こんな使いかただと1日で10%消費する感じです。一週間経った時点で24%残りました。公式仕様通りの性能かと思います。
追記:2週目は46%残りました!同じ使いかたで7日間に54%しか消費しませんでした。使い始めは設定やらで色々触っていたのが影響してたみたいです。かつて愛用していたMiスマートバンド3同様に公式スペック余裕超えの性能です。どうせいつかは劣化していくバッテリーなのですから、最初の半年くらいはカタログ超えしていて欲しいですよね。他社も記載するカタログスペックに関しては見習えってほしいところですね。
まとめ:Mi Watch Liteを買うべき人はこんな人
どんな人にオススメか?
- ホントは「Apple Watch」が欲しいけどあそこまでの価格を出す気にはなれない人
- 「Apple Watch」(2~3日毎に充電必要)より充電間隔がもう少し長いほうが良い人。
- 最初に買うスマートウォッチとしてどれにしようか迷ってる人。
- 正確じゃなくても参考程度に睡眠モニターや脈拍測定をしたい人。
- ランニングのルートを正確に記録したい人。
そんな人にはオススメです。とにかくコスパに優れたスマートウォッチだと断言出来ます。