前回買ったアダプターを気に入ったので、同メーカーの 65W 版も買ってみました。
前に購入したのは鮮やかなイエローカラーのアダプター。
今回は味気ない、よくある凡庸なカラーのものですが、何となく 65W 版も欲しくなったので摘んでみました。まぁ、あわよくば使用している Nothing Phone (2) の最大充電量である 45W 充電出来るか試したくなったのが本音です。
国内大手通販サイトでは取り扱いが無い
ASOMETECH ですが、国内大手通販サイトでは取り扱いがありません。公式サイトも見つからないんですねこれが。そして中華系の通販サイトではよく目にします。今回は AliExpress で充電器+ケーブルのセットを購入しました。
製品仕様
製品仕様
メーカー:ASOMETECH
出力電力: 最大65W
モデル:ASP3P
入力:AC100-240V(50 / 60hz)最大1.5A
USBポート:USB-Cポート x 2 + USB-A x 1
USB-A出力:5V3A、9V3A、12V2.25A、20V1.35A (最大27W)
USB-C1 出力:5V3A、9V3A、12V3A、15V3A、20V3.25A (最大65W)
USB-C2 出力:5V3A、9V3A、12V3A、15V3A、20V3.25A (最大65W)
プロトコル:PD65W / PD45W / PD25W / QC3.0 / PPS / AFC / FCP
すでに定番化してきた GaN(窒化ガリウム)です。
GaNは材質の特性として電力の損失が少ない半導体を設計することができ、発熱を抑えられるため、結果としてUSB充電器を小型化することを可能にします。
引用:Anker
外観
これといった特徴のない形状と色。イエローの 35W 版みたいにディスプレイ付きだとか、ドーンと大きな印字でもしてあれば個性も生まれたと思うのに、なんとも味気ないかんじです。
PD と QC に対応しています。PD や QC については、かなりややこしいので簡単に以下に記しておきます。
PD(USB Power Delivery)
USB-IFが策定。
2021年には USB Power Delivery Revision 3.1 がリリースされ、28V、36V、48V の電圧が追加され 240W までの電力供給が可能となった。
コネクタ形状:Type-C
QC(Quick Charge)
Qualcomm が策定。
Quick Charge 3.0 で最大 36 W (12 V × 3 A)、Quick Charge 4 で 36 W (QC 動作時)、27 W (USB‑PD 動作時)、45 W (USB‑PD 3.0 PPS 動作時)
コネクタ形状:Quick Charge 4 以降に対応する製品では原則としてUSB Type-Cポート/コネクタ
QC は Android 端末向け(というより Snapdragon 向け)規格という成り立ちがあり、 QC 4 以降は PD と互換性があります。端末側が QC 4 に対応していれば、 PD 充電器も使えます。iPhone が PD 対応なので、そちらの充電器のほうが多く販売されています。今回の ASOMETACH の充電器は PD/QC 両対応。
いずれにせよ、対応したケーブルを用いない場合は充電効率が落ちますので注意です。
この充電器は US モデルですけど、日本は米国と同じコンセント形状なので使えます。プラグは折りたたみ式で携帯性に優れます。
使ってみた
セットの 100W 対応ケーブルを使って Nothing Phone (2) を PD 65W(のはず)で充電を試みました。 この充電器の PD は最大 65W 充電、 Nothing Phone (2) は最大 45W 受電です。さて、どのくらいの充電量になるでしょうか。
あれれ?
なぜだか前回の 35W アダプターより充電量が少ないです。うーん、壁コン直で、セットの 100W ケーブルを使用しているのに、25W でしか充電出来ません。なんだこりゃ。
念の為、テスターを排して試しましたが改善せず。うーむ。
まとめ
とりあえず駄目でしたね。とくに改善しようもないので、別用途で使う時が来るまで寝かせます。
ちなみに、このあと直ぐに普段使いの Anker Nano Ⅱ 65W で充電したら 35W で充電されました。
現状 ASOMETECH の 65W 版はオススメできませんね。安い(2,000円)だけが取り柄かもしれませんね。