新しくヘッドホンを購入しました。
一部界隈で話題になっていたアシダ音響株式会社のレトロライクなヘッドホン「ST-90-05-H」です。
懐かしさを感じるような見ためがめっちゃ刺さるけど、音もちゃんと良いって噂だ。
国内生産とのことだ。そして価格は6,600円だ。
少量生産なのか、一時的な人気の爆発なのか知らないが品薄状態が続いているみたい。この価格なのに見ためが良くて音も良い。そりゃ売れてしまうでしょう。
記事執筆時点では購入が可能だ。
それでは、気になる国産ヘッドホンを見ていこう。
レトロテイストなのにモダンデザインに見える
![](https://indifference.jp/wp-content/uploads/2022/10/ST-90-05-H-3-24.jpg)
この外観が響くかどうかは人それぞれだ。その人の年代によって左右されるところだろう。特に80sを生(なま)で経験した視覚情報が大脳皮質に残っているくらいの齢であれば刺さるものがあると思う。今はブラック(ST-90-05-B)もラインアップされたが、ハウジングのこの絶妙な色味が大きくレトロ感に寄与しているグレーを選択。何十年と時を経てもミッドセンチュリーの家具の造形美が色褪せないように、しっかりとした骨格に必要最低限プラスアルファの肉付けをデザインされたプロダクトはいつだって新鮮な心地よさがある。
ST-90-05のざっくりした仕様
![](https://indifference.jp/wp-content/uploads/2022/10/ST-90-05-H-9-24.jpg)
公式サイト掲載の製品仕様をコピペ。
型式:ダイナミック型
ドライバ:Φ40mm
インピーダンス:40Ω (at 1kHz/1mW)
音圧感度:104dB/mW
最大入力:1000mW(IEC)
再生周波数帯域:5-40000Hz
コード長:約1500mm
プラグ:Φ3.5mm 金メッキステレオプラグ
質量:約110g(コード含まず)
付属品:取扱説明書
コストは製品自体に全振り!
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薄手のダンボール箱という簡素なパッケージ。コストは製品に全振りしてます!感が出ていますよね。実際、豪華なケースがあっても押入れにしまい込んでしまうでしょう。箱に金を掛ける時代はとっくに終わった。
公式通販サイトから購入しましたが、ちゃんと画像の箱を別のダンボールに入れて配達されてきます。
外観をざっくりと見ていく
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![](https://indifference.jp/wp-content/uploads/2022/10/ST-90-05-H-14-24.jpg)
たまんねぇな、おい。
細いヘッドバンドに薄めのハウジング。レザー(合皮だけど)のパッド。そしてシンプルなサイズ調整スライダー構造。これ以上求めるものなど、無い。
コネクタとケーブル
![](https://indifference.jp/wp-content/uploads/2022/10/ST-90-05-H-8-24.jpg)
仕様に書いたが、インプットプラグ径は3.5mmだ。インピーダンスが40Ωと低めなのでスマホとかに直挿しでもドライブ出来るから3.5mmで正解だと思う。まぁ最近のスマホはワイヤレス接続前提がほとんどでジャックの無いものが大半ではあるが。ケーブル被覆は硬質なゴムっぽい触感。絡みづらくてグッド。
アジャスターがシンプルで使いやすい。そして気になる頭頂部へのダメージはどうか?
![](https://indifference.jp/wp-content/uploads/2022/10/ST-90-05-H-11-24.jpg)
![](https://indifference.jp/wp-content/uploads/2022/10/ST-90-05-H-12-24.jpg)
スライダーの調整幅は広い。縮めた状態で被り、適切な位置までスルーッと下げるだけ。
動きがスムースだから心地よい。かなり頭の大きな人でも大丈夫ではなかろうか。僕の場合は真ん中より数cm縮めた位置でピッタリだ。
![](https://indifference.jp/wp-content/uploads/2022/10/ST-90-05-H-15-24.jpg)
ヘッドバンドはラバー調で内側形状はフラットだ。クッション性が無いので頭頂部が痛くなりそうだが、小一時間程度なら問題はなかった。これはひとえに110gという軽さによるだろう。僕が普段使っている「Q701」は軽い部類と言われていても235gと倍以上なのである。クッションを設ける必要がない軽さというわけだ。
長時間の使用でも外耳の痛みは出ないのか?
![](https://indifference.jp/wp-content/uploads/2022/10/ST-90-05-H-17-24.jpg)
クッションは柔らかく側圧も強くない適度なもの。僕はわりと耳が痛くなりがちな人なんだけど、1時間程度の使用であれば大丈夫だった。特別痛くなりやすいヘッドホンではないと思う。だけどぶっちゃけ、ここを心配する人はオーバーイヤー選んだほうが無難です。
解像感に優れているのにエネルギッシュ。
![](https://indifference.jp/wp-content/uploads/2022/10/ST-90-05-H-9-24.jpg)
ジャンル問わず破綻なく聴かせてくれる。フラットな特性というわけでもなく、低域は少し強めに感じる。しっかり低音を効かせた音楽でも物足りないことなく心地よい。それだけエネルギッシュに鳴ってくれるし、とてもクリアな音質だ。
比較がAKGの「Q701」「Q460」のほかは、以前レビューした安いワイヤレスしかないのだが、「Q701」とは方向性が違うのでどちらが上とは言えないって感じだが、「Q460」や安いワイヤレスとは比較にならないくらい「ST-90-05」が良い。音にまったくヴェール掛かった感がなく鮮明。解像感や音の分離感は大したもの。
音場は「Q701」が中規模コンサート会場的であるとすれば、「ST-90-05」は100人収容のライブハウスって感じで音源との近さを感じます。熱気がありエネルギッシュです。
![](https://indifference.jp/wp-content/uploads/2022/10/ST-90-05-H-16-24.jpg)
購入するなら公式通販サイトからどうぞ。6,600円+送料となります。
公式が品切れの場合Amazonから購入出来る場合があります。だけど価格は高くなります。公式だとケーブルが上質なものになった「ST-90-07」も販売されています。